ミニバンの買い替えを検討していた筆者は、当初、スバルXVの中古車を探していた。
中古車というのは、メーカーカタログの入手が難しく、歴代のモデルが混在した状態で紹介されていることが多い。
モデルごとの特徴や発売年などもわかりづらく、単純に走行距離だけで優劣を決めてしまうと、希望していた機能が装備されていなかったり旧式だったということにもなりかねない。
筆者は新車でスバルXVを購入することになったのだが、ここでは筆者が調べたスバルXVの歴代モデルに関する情報をまとめておく。
歴代スバルXVの型式記号
スバルXVの型式記号は、世代やモデルごとに異なるものが付与されている。
2020年の時点で、スバルXVは、初代・2代目・3代目と大きく3世代があり、それぞれの世代でマイナーチェンジが施されている。
そして、世代の違いは下記のように型式記号にも表されているので、型式を見れば、スバルXVの世代を把握することが出来るのだ。
世代 | 型式 | 販売期間 |
---|---|---|
初代 | GH系 | 2010年6月から2012年2月 |
2代目 | GP系 | 2012年9月から2017年5月 |
3代目 | GT系 | 2017年4月から現在 |
スバルXV歴代モデルの概要
スバルXVの各世代ごとの概要をまとめる。
初代XV GH系
初代XVは型式記号からGH系などと呼称されることもある。
XVの歴史は、インプレッサの派生モデルとして始まった。
そして、名称は「インプレッサ XV」だった。
スバルXVとなったのは、2代目以降からなのだ。
だから、単純にXVとだけ検索すると、目的とするモデルを探し当てられないこともある。
初代XVは、インプレッサにSUV的な要素の外観を追加した程度のモデルで、ほとんどインプレッサと同じと考えていいだろう。
車高がインプレッサと同じで、SUVとして見るには少々無理がある感じだ。
GH系のXVは、中古車市場でもほとんど見ないので、むしろ希少種なのかもしれない。
2代目XV GP系
この2代目XVから、名称が「スバルXV」となる。
車高も高くなり、現行XVのスタイルとほぼ同じテイストになり、SUVらしさを感じられる。
2代目XVは、発売当初からアイサイトを搭載しているが、初期モデルではアイサイトバージョン2が搭載され、2014年のマイナーチェンジでアイサイトバージョン3に改良されている。
これは大きな違いなので、スバルXVの中古車を購入する際は、よく確認した方がいいだろう。
2代目XVは、「年次改良」の振り幅が大きいように感じられるので、中古車選びの際には注意が必要だ。
3代目XV GT系
筆者が購入したXVのモデルが3代目XVだ。
2代目に比べて、全長が15mm、全幅が20mm、拡大されて少し大きくなっている。
3代目から1.6リッターエンジンが加えられている。
また、次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(SGP)」とAWD制御システムであるX-MODEが採用されている。
X-MODEが採用されたことは、筆者にとっては、XVを購入する大きな動機となった。
マイナーチェンジの範疇を超えたスバルの年次改良
歴代スバルXVの特徴について、ざっくりとまとめた。
スバルは、「年次改良」と呼ばれるマイナーチェンジを頻繁に行う。
そして、そのマイナーチェンジは、マイナーチェンジの範疇とは思えないような大きな改良になっていることも少なくない。
なので、スバルXVの中古車を選ぶ際には発売年をよく把握しておかないと、装備されていると思い込んでいた機能がなかったりするのだ。
ここでは、中古のスバルXVを購入しようとしていた筆者が、素人なりに調べた内容をまとめたが、実際にスバルXVの中古車を購入する際には、そのモデルをよく確認することをおすすめする。