スバルXVを購入する際に、エンジンの排気量については随分と悩んだ。
スバルXVのエンジンの排気量は1.6リッターと2.0リッターの2種類がある。
筆者は悩んだ挙句、1.6リッターのモデルを購入したが、少々後悔している。
実際にスバルXV1.6リッターモデルを購入したオーナーとして思うことをまとめてみる。
スバルXVのグレードとエンジンの排気量
スバルXV(2017年モデルの2代目)には下記5種類のグレードがあり、それぞれエンジン排気量の他に、装備なども異なる。
グレード | 排気量 |
---|---|
1.6i EyeSight | 1.6リッター |
1.6i-L EyeSight | 1.6リッター |
2.0i-L EyeSight | 2.0リッター |
2.0i-S EyeSight | 2.0リッター |
Advance | 2.0リッター |
スバルXVは1.6リッターと2.0リッターのモデルが展開されていて、筆者が購入したモデルは排気量1.6リッターのモデルだ。
昨今のSUVブームの影響もあって、スバルXVの売れ行きは好調のようだ。
その中でも、2.0リッターモデルは売れ筋で、全体の8割を占めているそうだ。
高速道路走行では非力さを感じるスバルXV 1.6リッターモデル
筆者の乗るスバルXV 1.6リッターモデルも素晴らしいエンジンだと思う。
一般道だけを走る街乗りであれば、全く問題ない。むしろお釣りが返ってくるほどに満足できるエンジンだと言える。
ただ、高速道路を走ると、とたんに物足りなさを感じてしまう。
特にパーキングエリアやサービスエリアから本線に合流する時のように、急加速を要するような場合は、地力の弱さを感じる。
アクセルをいっぱいに踏み込むような局面がよくあるのだ。
2.0リッターエンジンであれば、もう少し余裕のある高速運転を楽しめるのだろうと思うし、高速道路を走るたびに、2.0リッターを選べばよかったなーとも思ってしまう。
エアコン使用時の非力さは顕著
エアコンを作動させたときにも、スバルXVの1.6リッターエンジンのパワー不足を感じる。
カーエアコンはエンジンの負荷を高めるものだが、排気量が少ないエンジンの場合は、余裕が少ないこともあって、とても顕著にパワー不足を感じてしまう。
エアコンをかけた状態で高速道路を走ると、ちょっと車が息切れを起こすのではないかと思うほど、物足りなさを感じてしまうのだ。
筆者の場合、スバルXVに乗り換える前は、日産エルグランドの3.5リッターモデルに乗っていた。
3.5リッターエンジンのパワーは強大で、エアコンをつけようが高速道路を走ろうが、余裕だった。
比較対象のエンジンが3.5リッターというのは、いささかアンフェアな気もするが、やはり車にとってエンジンの排気量は絶対的なアドバンテージになるものなのだ。
ただ、エアコンの効きが悪いということは無い。
真夏でも十分に車内を冷やしてくれるので、その点は安心出来る。
1.6リッターを選んだ理由
なぜ筆者が1.6リッターのモデルを選んだのか?その理由についてまとめてみる。
そもそも車に対する興味が失われていた
スバルXVを購入する前は、17年落ちの日産エルグランドに乗っていた。
ワンボックスカーに乗り慣れてしまうと、とにかく車の運転が億劫になる。
このまま車など買い換えずに、レンタカーでもいいか。。。なんて思っていたくらいだ。
そんな精神状態で車を買い替えようとするのだから、車の馬力になんてどうでもよくなるというものだ。
ネットでの評価は悪くなかった
スバルXVのエンジン排気量について、口コミでの評価をネットで調べてみたところ、どれも悪くなかった。
1.6リッターでも十分という評価が多かったのだ。
ただ、評価の多くは街乗りを前提としたものだったような気がする。
高速道路を使うようなロングドライブでの評価にも気を配るべきだったのだろう。
1.6リッターの車両価格が安い
これは当然といえば当然なのだが、スバルXVの1.6リッターと2.0リッターでは、1.6リッターモデルの方が安い。
車両価格の比較は、比較対象とする車両モデルやオプションによるが、例えば、1.6i-L EyeSightと2.0i-L EyeSightの価格差は下記の通りだ。
1.6i-L EyeSight 2,100,000円
2.0i-L EyeSight 2,320,000円
価格差 220,000円(2018年10月時点の価格)
ざっくりとした価格差は22万円となる。
車のような大きな買い物をするときは金銭感覚が狂って、22万円くらい大したことないと感じるが、実際にはこの金額がなかなか出せないものだ。
直噴エンジンに対する偏見
スバルXVの2.0リッターエンジンは、直噴エンジンだ。
直噴エンジンは、まだ歴史が浅く、更に機構が複雑で故障が多いのではないかと勝手に思い込んでいた。
また、直噴エンジン特有の「煤」によって、エンジン内部が汚れ、長い期間利用しているとパワーが落ちてくるという話も気になっていた。
実際には、そんなことは無いのだろうが、当時の筆者は直噴エンジンに対する魅力はあまり感じられなかったのだ。
スバルXVの排気量はどちらを選ぶのが正解か?
スバルXVの購入を検討している人には、エンジンの排気量に悩む人も多いと思う。
結局のところ、1.6リッターと2.0リッターのどちらが正解ということは無く、どのような利用方法が多いのか?を基準に選んでも良いだろう。
近所にお買い物に出かける普段使いとしては、1.6リッターでも全く問題ない。
週末の都度、高速道路を使ったロングドライブを楽しむ派のドライバーは2.0リッターが良いと思う。
ただ、筆者の経験から言えば、スバルXVはドライブをしたくなる車なのだ。
車に興味をなくした中年ドライバーでさえ、ロングドライブに出かけたくなる、楽しい車だ。
だから、予算に余裕があれば、2.0リッターを購入した方が間違いは無いだろう。